ISACAニュースダイジェスト(日本語版)

Vol.23   2016/5/18(水)


発行:ISACA日本支部協同推進機構  
英語情報ナレッジ活用専門委員会      


ISACAニュースダイジェスト(日本語版)について

 ISACA本部の発信する英語での情報をもっと活用しよう!との思いから、日本4支部の有志で運営しています。
原文である本部サイトの情報にもタッチし、専門的なナレッジを深めていただければ幸いです。


【教育・CPE獲得の機会】

CPEの報告の方法と獲得の方法について
※CPEの獲得にはさまざまな方法がありますが、ここでは本部の提供する情報から有益なものを紹介いたします。

<<これからのWebセミナー(Webinar)>>

ISACA会員は無料でCPEが獲得できます。

・2016年5月20日(金)午前1時~(日本時間)
「経営幹部になるための重要な10のステップ」

・2016年5月25日(水)午前1時~(日本時間)
「今日の世界における暗号化データの保護と復旧」

<<グローバルで開催されるISACA主催のカンファレンス>>

http://www.isaca.org/Education/Conferences/Pages/default.aspx

※以下に紹介するCACSは各リージョンでのISACAイベントになります。前号でもご紹介した6月のアジアパシフィックに加え、8月にはオセアニアで開催されます。

・ASIA PACIFIC CACS(2016年6月16日~17日) フィリピン(Makati City)
※東京支部CGEIT委員会副委員長の誉田さんのセッションもあります。

・OSEANIA CACS(2016年9月11日~13日) オーストラリア(Gold Coast)
※6月30日までに申し込むと200US$お得!最大39CPE獲得可能です。

【専門領域】
<<@ISACA>>

「旅先で安全にネットを利用するコツ」
【Tips for Remaining Connected and Secure While Traveling】
※携帯端末、Wifi、旅行先でネットにつながるためのツールや安全性について比較している記事です。

<<ISACA Now Blog>>

http://www.isaca.org/Knowledge-Center/Blog/default.aspx
※各界の専門家による短い記事がほぼ毎日更新されています。長い英文はちょっとという方、興味のあるテーマを選んでチェックしてみてはいかがでしょうか。以下に1例をご紹介します。

・コーポレートガバナンス:価値の創造の評価と方向付け
【Corporate Governance: Evaluating and Directing Value Creation】

<<Research>>

情報システム監査ベストプラクティス概観
※ISACAとプロティビティ社が2015年第3四半期に共同で実施した、情報システム監査ベンチマークサーベイのレポートです。会員限定ページからダウンロードできます。

<<COBIT Focusより>>(抄訳:稲葉裕一(東京支部 基準委員会))

・「ENTSO-EでのCOBIT5導入」(4月11号 Greet Volders, CGEIT, Kees de Jong, CIPM, CISSP著)
ヨーロッパ電力配電システム事業者ネットワーク(ENTSO-E)では、2014年から組織的にCOBIT5導入による実用的なガバナンスを実現している。
IT戦略は3つのフォーカスエリア(ポリシーと基準、人材、サプライヤー)に絞って策定。進捗を管理するため、ボードとその下部組織であるプロジェクト推進グループ、データ戦略作業部会、CIOレビューチーム、ENTSO-Eビジネス部門を組織化した。
まず、達成目標のカスケードによるCOBIT 5プロセスの優先順位づけを実施。プロセス参照モデルを使って、計画と進捗の可視化を実現した。サービスカタログ、SLA、KPI、業務タスクリスト等を定義し、COBIT 5に基づくガバナンスの知識と認知度を向上させた。
2年経過した現在の目標達成状況として、ポリシーと基準が50%、人的資源が30%、サプライヤーが80%達成することができた。これによりENTSO-Eのビジネス部門の満足度を向上させた。
http://www.isaca.org/COBIT/focus/Pages/implementing-cobit-5-at-entso-e.aspx

・「COBIT 5の情報モデルによるガバナンスにおける知性と英知の発掘と高度化」(4月18号Ahmet Efe, Ph.D., CISA著)
データ、情報、知識、知性、英知へと繋がる道のり(DIKW/DIKIW)は、日常業務において資源を有効活用し資産を保全するための順次的、理論的、概念的なよりどころである。
データ管理知識体系(DMBOK)がデータにフォーカスしている一方、COBIT 5は知識や英知へつなげる道筋を示している。7つのイネーブラーの1つとして情報イネーブラーが扱われ、BAI08知識管理のマネジメントプロセスを示し、データ管理と知識管理のギャップを埋めている。
本研究ではさらに知識から英知への進化、すなわち、データとデータガバナンス、情報ガバナンスと情報マネジメント、情報の達成目標/品質基準、情報属性、DIKW、神の英知、群衆の英知、知識形成の概念のような課題を扱う。
COBIT 5では、英知形成はステークホルダーニーズからプロセスまでの達成目標カスケードの設定と定義される。さらに、知性と英知へのアプローチを埋め込むため、5つの原則に加え、「すべての関与者による連携した普遍的な英知の形成」のような6番目の原則が追加されるべきである。
http://www.isaca.org/COBIT/focus/Pages/unearthing-and-enhancing-intelligence-and-wisdom-within-the-cobit-5-governance-of-information-model.aspx


**ISACAニュースダイジェストご利用上のご注意**

  1. オリジナルの英文情報/記事の全文和訳ではありません。「ヘッドライン」 のみの日本語化を基本としています。
  2. 主にISACA国際本部Webサイトに掲載された情報(メールマガジン等を含む)を対象にしています。
  3. 本文中の「※」は、当ダイジェスト編集担当者による補足情報、コメント であることを示しています。
  4. 本文中に記載した各種コンテンツへのリンク(URL)については、リンク先サイトの都合等により、予告なく切れる場合があります。

(Vol.23 文責 天野八重子(東京支部))

※次回発行予定 2016/6月中旬


このサイトは、ISACA日本支部協同推進機構が運営しています。